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第2回安全運転講習会&試乗会(2002年9月16日)
写真 今回、唯一運転させていただいたのがこのアルファ155、ブラッディーさんの「にょろ吉号」でした。ツインスパークのこのクルマ、至る所に手が入っていて、かなりスポーティーな雰囲気になっています。ビルシュタインとアイバッハの足廻りは、ロールは少ないのですが堅すぎて跳ねることもなく、穏やかに姿勢変化してくれるイイ足でした。AP製のブレーキと相まって、かなり安心感を持ってコーナーに入っていけます。
コックピットはこんな感じです。スクエアなデザインゆえ、Aピラーの位置が絶妙で角度も立っていて、おまけに細いので、コーナー進入時の視界がものすごく良かった。ほぼ180度を見渡せるといった感じです。以前のアルファのセダンは、速いのに室内が広く実用性が高い、といった傾向があったようですが、この155にもその思想が表されています。着座位置も気持ち前寄りで、左足のつま先のすぐ前に左前輪があるのが感じられて、クルマを着ているような一体感がありました。左ハンドルにはオートマしか乗ったことがなかったのですが、この155だとまったく違和感なく乗ることができて楽しかった。 写真
写真 ツインスパークのエンジンルーム。自作のアーシングシステムと赤いタワーバーがアクセントになっています。このタワーバーのおかげか、ステアリングを切っていった時のフロント廻りがとてもしっかり感がありました。アルファレーシングのマフラーがかなりいい音をしているのですが、エンジンの音もちゃんと主張していて、乗っていて楽しくなるクルマに仕上がっています。ダイレクトのエアクリーナーの吸気音、これぞアルファといったおもむきでした。こういう味の濃いクルマだと、手を入れていってもパーツにクルマの個性が負けません。私はV6しか知らなかったですが、ツインスパークも極上ですねー。
今回は雨と霧で視界も悪く、試乗は遠慮していたのですが、その分いろいろなクルマを見てまわりました。このクルマは、今回の幹事であるharryさんのアルファ・スパイダーです。優美な曲線がいくつも組み合わされて、彫刻のような造形美が形作られるのがよくわかります。 写真
写真 「ピッポ@青バル」さんのフィアット・バルケッタです。マーレーブルーという名前の色らしいですが、とても神秘的で深い色でした。デジカメだと再現しきれていませんね(笑)。静かに波立つ地中海を思わせるような色が、バルケッタの先鋭的なデザインを際だたせています。
るしふぁさんのプジョー206CCです。今回は雨のため屋根を閉めた状態でしたが、小さく締まったキャビンが美しかったです。テールランプ、クリアーレンズになっていましたが、ムスケティアのパーツでしょうか?リアセクションをクールに彩っていますね。 写真
写真 HIMEさんのフィアット・バルケッタ、シャイングレーです。後期型の特徴である、ハイマウントストップランプを写してみました。初めて見た時は、ウルトラマンのカラータイマーを連想してしまいました(笑)。雨粒に映える赤いランプの造形、とてもセクシーに見えるのは私だけでしょうか・・・。
きりんさんのクーペ・フィアット。写真では解りにくいですが、ヘッドライトのカバーの造形が微妙な曲面 を見せて、有機的なやさしさを感じます。フィアットのデザインセンターとピニン・ファリーナとの合作と言われるこのクルマ、まさに「神は細部に宿る」というデザインの典型といえますね。現代的で華のあるエクステリアにパワフルなターボエンジン、とてもおいしそうな組み合わせであります。 写真

そんな訳で、生憎の悪天候にもかかわらず集結した総勢22台の様々なクルマを、存分に楽しんだ一日でした。同じ「自動車」というカテゴリーの製品なのに、国やメーカーによってこんなにも多種多様な表現方法があるということを、実際にたくさんのクルマを見て実感しました。クルマの魅力にもいろんな角度があって、それぞれのクルマのコンセプトが見る者に対して主張するかのようで、美術館の名画を見て廻った後のような、豊かで満ち足りた気分で家路に着きました。自分のクルマももちろん魅力があって、他のクルマと一緒に見る事でその良さが見えてくるところもあり、また新たな気分でドライビングを楽しむようになりました。また行きたいイベントの一つです。できれば次回は天気のいい日に(笑)。



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