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ナリデンカートGP at 浜松(02年8月4日)
皆さんはカートと言うものをやったことがありますか?クルマが好きな方なら、少なくとも名前とマシンの形くらいはご存じだとは思いますが、50〜100ccくらいの排気量のエンジンをパイプのフレームに直に取り付け、スリックタイヤで走るという、カーレースの基本ともいうべきものだそうです。とは言ってもマシンの挙動はトップフォーミュラのそれと同じで、実際シューマッハやハッキネン等F1のトップコンテンダー達もカートでチャンピオンを取ったところからその後の栄光が始まったという、いわばレーサーの登竜門に位置付けされるようなカテゴリーです。自分も一度やってみたいと思ってたんですが、カートって安くっても原付なみの値段だし、あとのメンテもできないし・・・ということで、憧れながらも近寄りがたい存在でした。ところが、SpiritsのイベントでカートのGPがあると知り、しかもお子さま仕様じゃないちゃんとしたカートがレンタルできるというシステムがあると知り、これは参加せねば!と思った次第でした。このイベントの模様は、Team Spiritsのオフ・レポートに詳しく掲載されていますので、公式リポートはそちらをご覧下さい(笑)
開催場所はクイック浜名さんという、その名の通り浜名湖の湖畔に位置するサーキットです。浜名湖・・・遠い(笑)。しかし、浜松支部のまこと@浜松さんにも初めてお目にかかれるということで、遠征モードに突入したのでした。インターネットで集合場所である浜松西インターまでの料金を検索したところ、約5K円くらい高速代がかかるということを知り、反射的に下道で行くことに決めました。いや、ビンボーなんじゃなくって(笑)。今までは御殿場くらいまでが自分の下道エリアだったので、それを広げたいな、と思ったので。もちろん節約に越したことはない、ということもありましたが(^^; 往復で10K円が節約できるとなると、156フロントパイプ化計画の足しにもなるし。なんだ、やっぱちょっとビンボーじゃん!
下道で行くからには出発を早めないといけません。浜松まで約200kmくらいだったので、平均40km/hくらいで計算して朝2時半にスタート時刻を設定しました。前日は早めに就寝、と思っていたのですが気が付いたら12時を過ぎていて、睡眠時間2時間ちょっと、ということになりました。朝箱は徹夜だったことを考えると、寝られただけマシだったっす。と言うわけで、真夜中なのにセミがうるさい程鳴いている住宅街を、そろそろと発進したのでした。
浜松まで下道で行く、というようなムチャな用途にもパイオニアのカーナビは文句ひとつ言わず対応してくれて、246号で御殿場を抜けてその後1号線で沼津を経由し浜松に向かう、という経路を引いてくれました。真夜中なのでガンガン飛ばせたので、ナビ画面の到着予想時刻がドンドン早まっていくのが楽しかったです。予定より20分ほど早く、集合場所である浜松西インター脇のマックに到着すると、すでにまことさんが到着されていて、テゼオスブルーのプントともども初対面のご挨拶をさせていただきました。そうこうするうちに川越チームも到着されました。今回はFAJ連合といった編成ですね(笑)
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ブラッディーさん撮影
にわかレーサーの朝は早い(笑)ということで、朝マックセットでレース用エネルギーを充填した後、まことさんの先導でクイック浜名に向かいます。このブルー、きれいな色だったな〜。こんどクルマ買う時は、ブルーにしたいな。
プントのキレまくったイタリアンデザインを楽しみながら、クイック浜名に到着。まだ閉まってました(笑) 隊列を組んだまま停車し、思い思いに開門を待ちました。
クイック浜名前です。チェッカーフラッグの看板が、レーサー気分を高めてくれます。
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浜名湖をのぞきこむ人たち。うなぎを探しているのでしょーか(笑)
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もろさんの146です。正規輸入されなかったので、珍しい一台ですね。145とは違った雰囲気があります。やっぱりアルファのベルリーナはかっこいいな〜。
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ブラッディーさんのイメージショット!勝手に撮ってゴメンナサイ(笑)
20分ほどするとスタッフの方が到着され、駐車場がオープン。この日もかなり暑い一日でしたが、この時にわか雨が降ってきて、これはウエットレースか?!と一同色めき立ったんですが、幸いすぐに雨は止み、路面もしっかり乾いてくれました。施設内に入ると、何台ものカートがディスプレイされ、窓越しにはコースが見渡せるという状態で、否が応でも気分が高まってきます。
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程なくして、レース前のドライバーズミーティング(通称ドラミ)が始まりました。ドラミに参加するのも夢のひとつだったので、なにげに感動しながらシャッターを切っていました。
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予選によって使用するマシンが決まり、52号車になりました。サイドポンツーンとフロントノーズにSpiritsロゴを貼り付け、ワークスマシンの完成です!
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スターティングドライバーはすえぞうさん。スタート時には88年鈴鹿GPのセナのように(笑)手間取りましたが、バイク乗りだからなのかコーナーの走りもスムーズで速く、2回目とは思えないほどでした。自分に順番が回って来た時にいい順位だったらプレッシャーだな、と思いながら、ヘルメットなどを装着して準備をしていたら・・・
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52号車、まさかのエンジントラブル!アクセルを踏んでもエンジンの回転が上がらなくなったそうで、緊急ピットイン。メカニックが駆け寄るも原因はつかめず、すえぞうさんはさびしくマシンを降りることとなりました。幸い、今回のレースで使用していなかったクルマがあったので、それに乗り換えてレースを続行することができたのですが、再スタートの時点で3周以上も遅れを取ってしまいました。これでプレッシャーなく走れる(笑)。ところが、レースではより抜きの調子のいいマシンを使用しているからなのか、このスペアカーはかなり遅く、ストレートでも簡単に他車に抜かれるほどでした。例えて言うなら、鈴鹿8耐のワークスとプライベーターくらいの差、と表現すればいいでしょうか。それでもすえぞうさんは攻めまくり、予定時間を走り終え、今度は既定のピットインをされました。その後、今回の特別ルールであるかき氷をイッキ食いして二番手の私にバトンタッチ。 練習走行の時に乗ったマシンより遅いことが体感できるほどでしたが、自分なりにがんばってみました。ストレートエンドの高速コーナーで二回もスピンしてしまい、二回目は縁石に乗り上げて一瞬自走不能になってマーシャルのお世話になる一幕もありました。この時のラップが、今回のTeam Spiritsメンバー最遅ラップと認定されて、栄えある罰ゲームの対象となってしまいました。その後は周回を重ねる内になんとなくコツもつかめてきて、同じくマシンの調子の悪かったP社RTが射程圏内に入ってきた頃になって、あえなく自分の持ち時間は終了。たった15分くらいでしたが、ウデが上がらなくなるほどで、かなりハードなスポーツといった感じでした。逆に頭が冴えまくって、ハイな状態になってました。かき氷イッキ食いのせいかも?
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Spiritsロゴがなくなってさびしくなったスペアカーをねじ伏せるまことさんと、背後でスリップストリームに入る(笑)敵チームのブラッディーさん。半分切れちゃってごめんなさい。
もろさん、まことさん、デルデルさんとバトンタッチし、ラストは再びすえぞうさん。遅い遅いと思ってたあのマシン、デルデルさんはかなりいいタイムを出されていたそうで、ウデさえあればなんとかなったかも?!と思って、全部マシンのせいにしていた自分にちょっとだけ反省。
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最終ラップでトップグループが接触して順位が入れ替わるという手に汗握るドラマのあと、大きな事故もなく無事レース終了。ブラッディーさんがレンタル移籍したRTRCが優勝し、ブラッディーさんも賞品をもらってられました。実はこのレース、最下位の我々もくじ引きで賞品がいただけるというありがたいシステム。自分も、折り畳みサングラスをもらいました。今年のナツはこのサングラスでモテモテだ(爆)
ところで前にも言いましたように、今回の最遅ラップを私が記録してしまったので、罰ゲーム対象になってしまいました。どんな罰ゲームがあるのかなと思ってたんですが、もしやその後のうなぎ屋さんでうなぎ禁止とか、あるいは川越に帰ってジュラで皿洗い、などという涙ぐみそうな罰ゲームだと困るので、自分で罰ゲームを決めてしまいました。それは・・・
 
先ほどのSpiritsマークをアルファに貼り付ける、というもの。罰ゲームとしてはまったく手ぬるいですね(笑)。デルデルさんがゲットされたスプマンテをお借りしてポーズを取ってブラッディーさんに証拠写真を撮っていただいたんですが、今見ると笑顔が引きつってます(苦笑) きっとくやしかったんでしょーねぇ。
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  心配していたうなぎ禁止令が出ることもなく、無事にうな吉に移動することができました。注文を受けてからうなぎをさばくという本格的なお店だったので、これだけの人数分が出来上がるのには結構時間がかかりましたが、その間も今日のレースの話題で盛り上がっていました。私はすえぞう監督と、プチ反省会をしてました(笑)
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  どど〜ん!これが「うな重・上」です。関西風に、蒸さずに焼き上げるタイプ。炭火でじっくり火を通すそうで、外側がぱりっと芳ばしく、中はふっくら柔らか、脂も乗っておいしかった。たれがしつこくなく上品で、うなぎそのものの味を引き立てる感じだったので、いくらでも食べられる感じでしたが、ご予算の都合でおかわりはしませんでした(苦笑)。いやぁ、浜松まで来た甲斐があった。
  駐車場に整列する一同のクルマたち。右から三番目がブラッディーさんの「にょろ吉」号、左から二番目がうな吉号(勝手に名付けた)。このお店のクルマです。入った時は駐車場を地元の方のクルマが埋め尽くしていました。うなぎ屋さんの多いこのあたりでも人気の高い店のようです。
お腹もいっぱいになり、そろそろ高速の上り渋滞も気になる時間だったので、うな吉駐車場で解散となりました。今回はいつもと逆で、まことさんが一番早く帰宅できますね(笑)。参加者のみなさま、ありがとうございました。
カートに乗ってみた感想は、やはり乗用車とは次元の違うダイレクトさとクイックさに感動しました。帰りにアルファに乗った時、リムジンとかバスを運転してるような錯覚に陥るくらい。とは言っても、遠心クラッチ仕様だったので、アクセル操作自体はさほどシビアではなかったです。これが上級者用のエンジン直結のタイプだと、アクセルもミリ単位でコントロールしないとアクセルオンですぐスピンしちゃうんだろうな。ブレーキもリアにしかないので、いい加減なタイミングと強さで踏むと即リアタイヤがロック→スピンとなるという状況でした。実は以前山道で、なんにも考えずに自分のクルマを運転していていきなり凍結部分でハーフスピンになり、反射的にカウンターを当てて体勢を立て直したことがあって、その時以来自分の反射神経には自信があったのですが、今回でそれがもろくも崩れ去りました。スピンする時は突然なにかに弾かれたように、まばたきするくらいの間に車体が逆に向いている、といった状態で。最初にスピンした時は、何が起こったのか理解するのに一瞬間があったくらい、予兆も気配もなく突然回ってしまいました。
 ただ何周かするにつれて、基本に忠実に丁寧な操作をすると、テールスライドも最小限になってコーナー脱出速度が上がるということが解ってからは、なるべく荷重変化を穏やかにするように心がけました。一番楽しかったのは、ジェットコースターにも勝る横Gの中で、シャフトがねじ切れんばかりに暴れるステアリングを力で押さえつけながら、思い通りの量のテールスライドでコーナーを脱出できたとき。 とは言ってもまだまだ速さが足りないようで、速い人は横Gで肋骨にヒビが入ったみたいです。次回は肋骨にヒビ、を目標にしようと思いながら、意外に空いてる国道1号線を使って下道帰還したのでした。
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